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準委任契約の精算幅とは

精算幅とは、エンジニアが1か月に合計何時間働くかの契約時間幅です。最も一般的なものは、週5日労働の140~180時間/月です。 例えば、「140~180時間/月で報酬80万円」という契約になります。この場合、1か月で140時間働いた場合でも180時間働いた場合でも報酬額は同じ80万円になります。




一般的な精算幅は以下のようにになりますが、契約によっては140~200時間/月とかもありますので、しっかり確認した上で契約しましょう。

  • 週5日の場合:140~180時間/月

  • 週4日の場合:112~144時間/月

  • 週3日の場合:84~108時間/月

  • 週2日の場合:56~ 72時間/月




労働時間が精算幅に収まらなかった場合は、以下の計算式で報酬額が減算もしくは加算されます。 「140~180時間/月で報酬80万円」の契約で計算した場合を記載します。


契約幅下限の140時間を下回った場合

(下回った時間)×(控除単価)が減算されます。


契約幅上限の180時間を上回った場合

(上回った時間)×(超過単価)が加算されます。


控除単価と超過単価は計算方法が上下割か中間割で金額が異なりますので、契約の際はどちらになるのか確認しましょう。


上下割は以下のように計算します。※小数点以下は切り捨てています。

控除単価 =(報酬額80万円)/(精算幅下限140時間)= 5,714円/時間

超過単価 =(報酬額80万円)/(精算幅上限180時間)= 4,444円/時間


中間割は控除単価と超過単価が同じ金額になります。

控除単価 = 超過単価 =(報酬額80万円)/(精算幅中間160時間)= 5,000円/時間


上下割より中間割の方が報酬額が高くなります。


労働時間 130時間
のとき
140~180時間
のとき
190時間
のとき
上下割 800,000 - 5,714 × 10 = 742,860円 800,000円 800,000 + 4,444 × 10 = 844,440円
中間割 800,000 - 5,000 × 10 = 750,000円 800,000円 800,000 + 5,000 × 10 = 850,000円



また、契約の際は報酬額が消費税を含んだ金額なのか税抜きの金額なのかも確認しましょう。 例えば、報酬80万円が税抜きの場合、10%の消費税を含めると88万円の報酬額になります。