フリーランスエンジニア

フリーランスのメリット

私が感じたフリーランスエンジニアのメリットについて記載します。ネットワークエンジニアに限らず、すべてのITエンジニアに当てはまると思います。


(1) 案件の選択権がある

フリーランスの場合、どのような案件に参画し、どのような経験を積んでいくかをエンジニア自身が能動的に選ぶことができます。 会社員の場合、その会社内の案件にしか携わることができない上、会社都合で希望しない案件にアサインされることもあります。 フリーランスであれば、多数の企業の案件から興味がある技術の案件に応募したり、あるいは報酬額を優先したり、多忙過ぎない案件を選んだりと、希望を考慮した案件に応募できます。


(2) 仕事に見合う報酬を得られる

会社員の場合、どれだけ会社や案件に貢献しようとも金銭的リターンはなかなか見込めません。会社に勤めて数年経ち、スキルは上昇しても給与はほとんど変わらないというエンジニアは結構多いと思います。 フリーランスの場合、報酬額に不満がある案件にはそもそも応募しなかったり、報酬額を交渉できたりします。


(3) 仕事関連のものを経費にできる

技術書や検証(勉強)機材を自腹で購入したことがあるエンジニアは多いと思いますが、フリーランスの場合、これらを経費にでき、実質税金分安く入手できます。 仕事兼プライベート使用のPCを購入した場合でも、購入費用の何割かを経費計上する按分という方法もあります。


(4) 副業が自由

当然ながら副業は自由にできます。会社員のように会社に申告する必要もありません。


(5) 長期休暇をとれる

契約終了時にすぐに次の仕事を契約しなければ長期休暇が取得できます。ただし、副収入がなければその期間は当然無収入になります。


(6) その他

・会社の雑務業務に携わらなくて良い

・短期で様々な企業の案件に携わっても職歴が増えない

・転勤など望まない引っ越しをすることがない

・仕事に対する意識が高くなる




フリーランスのデメリット

(1) 社会的信用度が低い

会社員に比べフリーランスは社会的信用度が低くなります。 特に最初の確定申告前までは収入を証明できる書類がないため、引っ越し時の不動産審査が通りにくかったり、クレジットカードやローン審査が通りにくくなります。 会社員からフリーランスになる場合は、できるだけ会社員の内にこれらの審査を通しておいた方が良いでしょう。


(2) 居住場所選びが難しい

会社員の場合、勤めている会社へのアクセスがいい場所に住めば良いですが、フリーランスの場合、案件により仕事場所が異なるため住居場所選びが難しいです。 関東の場合、ネットワーク案件は都心はもちろん、神奈川県にも結構あり、場所がまとまっていないので住居場所は悩みます。


(3) 確定申告が面倒くさい

会計ソフトを使用すれば、税金の知識がそれ程なくても青色確定申告はできますが、やはり手間はかかります。 確定申告自体よりも、フリーランスは税金関連を勉強せざるを得ないというのが面倒と感じる人が多いかもしれません。 費用はかかりますが、税理士に依頼するという方法もあります。


(4) 社会保険料が高い

会社員の場合、社会保険料の半分を会社が負担してくれますが、個人事業主は全額自分で支払わなければならない上、手当も薄くなります。 年金は、iDeCoや国民年金基金もしくは付加年金でカバーするのがおすすめです。 健康保険は、任意継続や国民健康保険組合への加入で抑えるのがおすすめですが、ネットワークエンジニアが加入できる国民健康保険組合の団体はおそらくないと思います。 国民健康保険組合に加入できる副業をすることがおすすめです。


(5) 退職金がない

小規模企業共済で積立てることをおすすめします。金利が高く、掛金が全額控除対象なので節税効果が大きいです。


(6) 育休がない(女性の場合は産休も)

仕事を休めるように貯蓄しておくべきですが、貯蓄が目減りしていくのは辛いと思います。 リモートワークが多く稼働率が少ない案件を探したり、副業で収入を補えるようにしましょう。