tp-linkのタグVLAN設定について
tp-linkのTL-SG105Eは5ポートのコンパクトなL2スイッチですが、ミラーポート、LAG、タグVLAN等の機能があり、検証や現場作業で役立ちます。価格も非常に安価です。
ただ、タグVLANを使用する際はPVID(ネイティブVLAN)の設定変更が必要になりますので、そのことについて記載します。
タグVLAN(802.1Q)の設定
例えば、TL-SG105Eでポート1~3はタグ無し、ポート4をタグ有りに設定します。
ポート1…Untagged Ports (VLAN10)
ポート2…Untagged Ports (VLAN20)
ポート3…Untagged Ports (VLAN30)
ポート4…Tagged Ports (VLAN10,20,30)
TL-SG105Eの設定画面(802.1Q VLAN)
Catalyst等とは異なり、TL-SG105Eはこの設定だけではVLAN10,20,30の通信ができません。
原因は以下の赤枠箇所です。デフォルトでVLAN1が全ポートに設定されており、削除できないためです。
ポート1はタグ無しですが、VLAN1とVLAN10の2つが設定されている状態です。
この状態で通信した場合、VLAN1は通信できますが、VLAN10は通信できません。
ポート2とポート3も同様にVLAN1のみ通信できる状態です。
PVID(ネイティブVLAN)の設定
VLAN10,20,30はPVIDを変更することで通信できるようになります。
ポート1~3のPVIDをそれぞれのVLAN IDに変更します。
TL-SG105Eの設定画面(802.1Q PVID)
これで、VLAN10,20,30は通信できるようになります。
ポート1~3のVLAN1は通信できなくなります。